知っているようで知らない「留意」と「注意」の使い分けとは?

ビジネスシーン・文書
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「ご留意ください」の「ご留意」という言葉に関してですが、この言葉はビジネスにおいて頻繁に使われているにもかかわらず、よく似た言葉である「ご注意」との使い分けができていないケースが考えられます。

 

そこで、使い分けについて具体的に説明していきます。

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基本的には気をつけるという意味が込められている「留意」と「注意」

ご留意の留意とは心に留めておくという意味で、名詞である留意に接頭語である「ご」がついているという形となっています。留意という言葉のニュアンスとしては、注意よりもやや軽いといえるでしょう。

 

また注意の方がより気持ちや神経を集中するという意味を持っているのですが、どちらも基本的には気をつけるという意味が込められていることに変わりはありません。

留意と注意の使い方を比較する

留意という言葉の使い方に関してですが、注意と比較することで言葉の意味がより分かりやすくなるかと思います。

 

例えば注意は「同じ失敗をしないように注意しよう」といった使い方をしますが、留意に関して「同じ失敗をしないように留意しよう」とは使いません。

 

留意という言葉を使う例としては、目上の方などに対して送るメールに「健康にご留意ください」と一文添えるなどが挙げられるでしょう。

 

この場合で「健康にご注意ください」としてしまうことで相手との関係性によっては踏み込みすぎてしまう場合も考えられますので、言葉を受け取る側によってはマナー違反と感じるケースもあるでしょう。

 

なぜ踏み込みすぎてしまうかの理由としては、注意と留意には、言葉を送る側が主体か送られる側が主体かという違いが出てきてしまうからです。

主体がどちらにあるのかを理解して言葉を使い分よう

「健康にご留意ください」=自分の健康に自分で気を配ってくださいという意味になり、「健康にご注意ください」=健康について警告しますという言葉になってきます。

 

つまり留意ではなく注意という言葉を送られた側にとっては、自分の健康を自分以外にチェックされているという状態を指すことになるのです。

 

留意と注意の響きは非常に似ているのですが、主体がどちらにあるのかをきちんと理解して言葉を使い分けなければ失礼にあたるケースも多々出てくるので、結果ビジネスマナー違反にもなりかねません。

「留意」「注意」使い方の例

「ご留意ください」を使う他の例を挙げてみましょう。

 

例えば、「服装に留意する」などがありますが、これは呼びかける対象としては健康と同じように具体的ではなく抽象的となっています。

 

この場合に留意ではなく注意を使うとするならば、「服装に注意する」もしくは「服装には注意しましょう」といった使い方になってきます。この場合の注意という意味の中には、警告のニュアンスが含まれることになってくるでしょう。

「留意」「注意」使い方の例2

また留意の使い方として「各位遺漏なきよう、留意願います」という文言があります。

 

これは、「皆さん、手抜かりがないように気をつけてください」といった呼びかけの言葉なのですが、これには「皆さん、手抜かりがないように(それぞれ)気をつけてください(お願いします)」というニュアンスが込められています。

 

そしてこの呼びかけは警告ではなく、呼びかけられる側が主体となっていることが分かると思います。もし呼びかける側が主体ならば、先ほどと同様に留意の変わりに注意を使用することになるでしょう。

留意は結びの挨拶としても使用できる

また留意はメールだけではなく手紙を書く時の結びの挨拶として、使用することもできます。

 

例としては、「風邪など召されぬようご留意ください」などの使い方が挙げられますが、この場合には留意の他にも「ご自愛」や「ご多幸」といった結び文句を代わりに使うこともできるでしょう。

 

これらを使用した文言として「くれぐれもご自愛ください」「ご多幸をお祈りしております」などといった結びの例がありますが、こういった場合における留意の意味は注意ではなく心に留めおくというニュアンスがかなり強くなっているのです。

 

こうした例を参考にしながら、「ご留意ください」という言葉を使い分けていくようにしましょう。