こんな時どうしよう?「ご自愛ください」の使い方

こんな時どうしよう?「ご自愛ください」の使い方

目上の方と文章のやり取りをするシーンはビジネスでは当たり前のこと。自分より年上の取引先の方とのやり取りは常について回るので、緊張していらっしゃる方も多いと思います。

 

相手と心地よく仕事をするために、いつも言葉遣いやビジネスマナーや身だしなみに細心の注意を払ってお仕事をするのは、もはや当たり前のことですよね。

 

しかし、どんなに日々細心の注意を払ったり、常日頃から言葉遣いやビジネスマナーについて勉強していても「これって使っていいのかな?」と疑問に思う言葉が必ず出てきます。

 

特に目上の方とやり取りする場合や、重要な取引先の方とのやり取りは、使っていい言葉なのか、使って失礼に当たらないか、かなりヒヤヒヤしてしまいますよね。

 

そこで今回は、文章でよく見ることがある「ご自愛ください」の使い方と、「目上の方に「ご自愛ください」って使っていいの?」の疑問にお答えいたします!

自愛の意味について

まず、自愛の意味ですが「自分を大切にすること。自分の健康状態に気を付けること」「自分の言行を慎むこと。自重」「自分の利益を大切にすること。利己」「倫理学で、自己保存の本能に基づいて、自己の幸福を求める自然的性向」「物を大事にすること。珍重すること」(出典:デジタル大辞泉)とあります。

 

自重など言動を慎むという意味もありますが、自愛とは「何か物や、その人自身や、その人の利益を大切にすること」という意味であることが分かります。

 

ということは、ご自愛くださいというのは「あなた自身を大事にしてください」という意味になります。とても素敵な言葉で、あなたの優しい気づかいがよく伝わる言葉であることがわかります。

「ご自愛ください」は目上の方だけではなく幅広い年齢の方に対して使える

「ご自愛ください」は男女関係なく使うことができ、目上の方にも使うことができます。

 

例えば「季節柄、ご自愛ください」「季節の変わり目ですから、ご自愛ください」「酷暑(酷寒)の折、ご自愛ください」「くれぐれも、無理などなさらないようご自愛ください」など、あなたの相手の体調を慮る気持ちが伝わる、文章の締めの言葉として使うことができます。

 

もちろん、目上の方だけではなく幅広い年齢の方に対して使うことができる素敵な言葉です。

「ご自愛ください」使い方を間違えないように

ただし、この素敵な「ご自愛ください」も使い方を間違えてしまうと少々恥ずかしく、場合によっては失礼にあたってしまうかもしれません。

 

例えば「お体ご自愛ください」は、相手の体調を気遣うように感じますし、違和感がないような感じがします。相手が病気あるいは体調がすぐれない状態にある場合、「お体ご自愛ください」と使いたくなってしまうかもしれません。

 

しかし、「お体」と「ご自愛」に含まれる自分自身という「体」の意味で重複してしまうため、この使い方はお勧めしかねます。

 

これでは「頭痛が痛い」のような意味の重複による間違いが起こっています。相手の健康を気遣うあなたの優しい心は大変素敵ですが、くれぐれも使い方を間違えないようにしましょう。

 

また、「ご自愛ください」は主に健康的な人に対して使う言葉です。体調が悪くない方に対して「くれぐれも体調を崩さないようにお体を大事にしてください」という意味合いで使うことが多いです。体調が悪い方に対しては、別の言葉を探して相手の体調を気遣う文章にしましょう。

読み方は一緒「自愛」「慈愛」でも誤字脱字には気を付けて使いましょう

似たような言葉で「慈愛」という言葉があります。読み方は一緒だし、「愛」とついているから同じ意味ではありません。「慈愛」の意味は「親が子供を慈しみ、かわいがるような、深い愛情」(出典:デジタル大辞泉)です。つまり、「ご慈愛ください」となると「私を大切にしてください」という「ご自愛」とは反対の意味になってしまいます。くれぐれも、誤字脱字には気を付けて使いましょう。

 

 

「ご自愛ください」は目上の方にも男女関係なくあなたの相手を慮る優しい気持ちが伝わる素敵な言葉です。言葉の簡単な使い方を覚えて、あなたの優しい気持ちを振り撒きながら相手との関係をより良くして心地よくお仕事をしていきましょう!